ガーデニングの知識

バラのドライフラワーが黒くなるのを防ぐには

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こんにちは、新聞に掲載されていたパズルを解いていたら頭が痛くなったコマです^^

少し前に青いバラが開発されたと大きな話題になりましたが、
やっぱりバラと言えば赤のイメージが強いんじゃないでしょうか。

ガーデニングで育てている時は鮮やかな赤色をしているバラも、
ドライフラワーにするとちょっと黒ずんだ赤色になっちゃいます。

多少黒くなってもバラの美しさは失われないものの、
できることなら鮮やかな赤色のバラのドライフラワーを作りたいですよね。

では赤いバラをドライフラワーにすると黒くなるのはどうしてなのか、赤色を保ったまま
バラをドライフラワーにするにはどうすれば良いのかなどを詳しく見ていきましょう。

赤いバラをドライフラワーにすると黒くなるのはなぜ?

真っ赤なバラをドライフラワーにしたらちょっと黒ずんだ赤色になるのは、
ドライフラワーにすることで水分が抜けちゃうからなんです。

バラに限らず多くのお花は、
「アントシアニン」という色素によって赤く発色しているんだそうです。

アントシアニンは目の機能改善効果が期待できる成分としてよく知られていますし、
抗酸化作用もあるので1度ぐらいは耳にしたことがある名前ですね。

ちょっと難しい話になりますが、
このアントシアニンは酸性の条件下で赤く発色することが分かっています。

バラを育てる時は土壌を弱酸性に保ちますから、バラ自体が少し酸性寄りなので
アントシアニンによって鮮やかな赤いバラになるわけです。

ところがドライフラワーにする過程で徐々に水分が抜けていくことで、
バラ自体が段々と酸性でなくなっていき、色が少しずつ黒くなるんですね。

真っ赤なバラをそのままの色でドライフラワーにするのはほぼ無理

真っ赤なバラをそのままの色でドライフラワーにすることはかなり難しく、
ほぼ無理と言っても良いぐらいです。

例えば、部屋を強い酸性の状態にして赤いお花からアントシアニンを取り出して
粉末化すれば、お花の色そのものの真っ赤な着色料を作ることができます。

ですから強い酸性の状態の部屋の中で真っ赤なバラを乾燥させれば、
黒ずんでない真っ赤なバラのドライフラワーを作ることは可能です。

でも部屋を強い酸性の状態に保つことなんて企業や大学などの実験室でないと
できませんから、一般の家庭では真っ赤なバラのドライフラワーを作ることは
ほぼ無理ってわけなんですね。

できるだけキレイな赤いバラのドライフラワーを作るにはどうすれば良い?

真っ赤なバラのドライフラワーを作ることは難しいですが、できるだけ黒くなってない
キレイな赤色のバラのドライフラワーを作ることはできなくはありませんよ。

キレイな赤いバラのドライフラワーを作る1つの方法としては、
できるだけ早く乾燥させてバラの水分を抜いてしまうことですね。

もう1つの方法としては、ドライフラワーを作る過程で黒くなることを想定して、
少し黒くなることで赤くなる色のバラをドライフラワーにすることです。

最後にもう1つ、これはあまりオススメできませんが、黒くなったバラのドライフラワーに
発色剤を塗って生花の時の赤色を復活させるという方法もあります。

できるだけ早く乾燥させる

ドライフラワーを作る過程で、バラの水分が徐々に抜けていくことで
アントシアニンの発色が少しずつ弱まっていき、
完全に水分が抜けきった時には黒ずんだ赤色になってしまうわけです。

しかし水分が抜けきったバラのドライフラワーは真っ黒になってしまうことはなく、
黒ずんだ赤色、紫色ぐらいで留まりますよね。

ということは水分が抜けきってしまうとそれ以上は変色しないってことですから、
できるだけ早く乾燥させてしまえばそれほど黒ずんでいない赤いバラのドライフラワーが
作れます。

じゃあできるだけ早く乾燥させるにはどうすれば良いかですが、
1つにはドライフラワーにする際にバラの萼(がく)に切り込みを入れておくことです。

バラの萼には水分が多く含まれているので、萼に切り込みを入れておくことで
バラの水分が抜けやすくなり早く乾燥させることができますよ。

バラのドライフラワーを作るなら秋から冬にかけてがオススメ

できるだけキレイな赤いバラのドライフラワーを作りたいんだったら、
夏じゃなくて秋から冬にかけて作業するのがオススメですよ。

日本では梅雨から夏場にかけては非常に湿度が高いですから、
ドライフラワーを作ろうと思ってもなかなか水分が抜けてくれません。

お洗濯物なら直射日光に当てて乾かすこともできますが、
ドライフラワー作りでは直射日光に当てると色褪せの原因となってしまいます。

なので直射日光に当てることができず、しかも湿度も高いので夏にバラの
ドライフラワーを作ろうとすると水分が抜けにくくて失敗する可能性が高いわけです。

秋から冬にかけては地域によっては乾燥注意報も出るぐらい湿度が低くなりますから、
直射日光に当てられなくても比較的水分が抜けやすく、バラのドライフラワー作りも
成功しやすいんです。

夏場でも扇風機や浴室乾燥などを使う方法もあるんですが、ドライフラワー作りには
軽く1週間以上かかりますから、電気代などを考えるとあまり現実的ではないですね。

シリカゲル法でドライフラワーを作る

バラをできるだけ早く乾燥させて赤色を保つ方法のもう1つは、
「シリカゲル法」という方法でドライフラワーを作ることです。

シリカゲルというのは乾燥剤のことで、
湿気らないようにおせんべいや海苔などの袋にはいっているアレです。

もちろんおせんべいの袋に入ってるものを使うんじゃなくて、ホームセンターや園芸店、
最近は100円ショップでも手に入るドライフラワー用のシリカゲルを使います。

用意するのは
 ・ドライフラワーにするバラ
 ・蓋付きの密閉容器
 ・ドライフラワー用シリカゲル
だけです。

まず密閉容器に1cmほど厚さでシリカゲルを敷き詰めておき、
その上に茎を2cmほど残したバラのお花を置きます。

そうしたらバラの花弁の間にも入るように優しくシリカゲルをかけていき、バラの花弁が
完全に埋まるまでシリカゲルを入れたら密閉容器の蓋を閉めて1週間待ちます。

シリカゲルがバラの水分を吸収するので、自然乾燥よりも早く水分が抜けて
赤色を保ったままバラをドライフラワーにすることができますよ。

ただシリカゲル法では茎を短く切らないといけないので、
ハーバリウムやポプリなどでしか楽しめないのが少し残念ですね。

シリカゲルは何度でも使える

余談ですが、ドライフラワー用シリカゲルは1度ドライフラワーを作っても、
シリカゲル自体を乾燥させれば再利用することができます。

さすがに自然乾燥ではシリカゲルが吸収した水分を抜くのは難しいですが、
フライパンで乾煎りすれば簡単にシリカゲルを乾燥させられますよ。

商品によって違うかもしれませんが、大抵シリカゲルは乾燥した状態では青色、
水分を吸収した状態では白色になっています。

ですからドライフラワーを作るのに使ったシリカゲルは白色になっているはずですから、
フライパンで乾煎りして色が青色に戻ればOKです。

ただし商品によっては乾煎りによる再使用が推奨されていない場合もありますし、
フライパンの材質によってはシリカゲルを乾煎りすることでフライパンが痛む可能性が
あるので注意してくださいね。

ドライフラワーにした時に赤くなる色のバラを使う

バラをドライフラワーにすると色が黒ずむことを逆手に取って、
乾燥した時に赤くなる色のバラを使ってドライフラワーを作れば良いんです。

黒を混ぜることで真っ赤にすることは難しいですが、
黒が混ざることで赤っぽくなる色はあります。

例えばオレンジ色のバラであれば、
乾燥して黒ずむことで赤っぽいバラのドライフラワーになります。

また朱色のバラだと、ドライフラワーにすることで黒ずんでも赤色が残るので、
これまた赤っぽいドライフラワーを作ることができます。

自分で育てた真っ赤なバラをそのままの色でドライフラワーにするのは難しいですが、
違う色のバラを使うことで赤いバラのドライフラワーを作ることは可能ですよ。

青いバラなら黒くならずにドライフラワーが作れる

赤いバラをドライフラワーにすると色が黒くなっちゃいますが、
青いバラをドライフラワーにしてもそれほど黒くならないんです。

赤いバラの色素であるアントシアニンは酸性で発色するので、ドライフラワーにする
過程でバラが酸性でなくなっていくことで色が少し黒くなってしまいます。

それに対して青いバラの色素であるデルフィニジンはほぼ中性で発色するため、
バラの水分が抜けてもそれほど黒くならないわけです。

ですから赤いバラに比べると青いバラは、
それほど色を変えずにドライフラワーにすることができるんですね。

ただ開発された青いバラは手に入れることすら難しいので、
青い水を吸収させるなどして人工的に作られた青いバラなら
キレイな青色のドライフラワーが作れますよ。

バラ以外ならキレイな赤色のドライフラワーが作れる

バラをドライフラワーにするとどうしても黒くなってしまいますが、バラ以外の
お花であればキレイな赤色を保ったままでドライフラワーにすることができますよ。

例えば「千日紅」だと鮮やかな色の品種ほどドライフラワーにした時に色が
残りやすいですから、キレイな赤色の千日紅のドライフラワーは比較的簡単に作れます。

他にも「ケイトウ」というお花も乾燥させても色が残りやすいので、
赤色のドライフラワー作りには適しています。

また「スチータス」や「ローダンセ(花かんざし)」は花弁に見える部分が
萼ということもあって、ドライフラワーにしても色が残りやすくなっています。

お花の種類に関わらず、とにかくキレイな赤色のドライフラワーを作りたい場合は、
千日紅などここで紹介したお花を使ってみてくださいね。

赤花発色剤で黒くなったバラを赤く復活させる

乾燥させて黒くなってしまったバラのドライフラワーに赤花発色剤を使うと、
生花の時のようにとまではいきませんが、多少赤色を復活させることができます。

赤色発色剤にも色々種類がありますが、
バラのドライフラワーに使うんだったらアントシアニン系の赤花発色剤を使いましょう。

ちなみに赤花発色剤は園芸店でも売っていますし、通販サイトでも手に入りますよ。

私はお花に発色剤を使ったことが無いのでネットで調べてみたんですが、
どうやらお花に発色剤を塗ったら熱を加えないとキレイに発色しないんだとか。

ドライフラワーよりも押し花で使われることが多いようで、
押し花であれば赤花発色剤を塗ってアイロンなどで熱を加えることができます。

しかしドライフラワーだとアイロンで熱を加えることはできませんから、
赤花発色剤で黒くなったバラのドライフラワーを赤く復活させるのは難しそうですね。

黒くなったバラはクエン酸で赤くなる?

押し花では、
黒くなった花の色を赤くするのにクエン酸の溶液を使うことがあるみたいですね。

水分が抜けてお花が酸性でなくなったのでアントシアニンの発色が弱くなり黒くなるので、
クエン酸の溶液を塗ってお花を酸性に戻してアントシアニンの発色を強くして赤色を
復活させるってわけです。

バラのドライフラワーでも使えそうな方法ではありますが、恐らくクエン酸の溶液を
バラのドライフラワーに塗っても赤くならないと思います。

少し話は変わりますが、雨の日にバラを見ると花弁に水滴が付いているものの
花弁自体は濡れてなかったりするんですよね。

これはバラの花弁に水をはじく疎水性があるためで、そのままクエン酸の溶液を
バラの花弁に塗ってもはじかれてしまって上手く作用しないんじゃないでしょうか。

バラの病気を予防するのに重曹やお酢の溶液を使うことがあるんですが、
これも展着剤となるもの(石鹸が多い)を混ぜておかないといくらバラに吹き付けても
効果がありません。

ただ適度な濃度のクエン酸の溶液であればバラに良くない影響を与えないので、
ダメ元で試す価値はあるかもしれないですね。

大きく開くバラより小さく開くバラの方がドライフラワーにしやすい

バラは比較的ドライフラワーにしやすいお花ではありますが、バラには2万以上の
品種があり、その全てがドライフラワー作りに適しているわけじゃありません。

人によってドライフラワーを作りやすいバラの品種は違うみたいですが、
一般的には大輪のお花が咲く「ハイブリッド・ティー」などの品種がドライフラワーに
向いていると言われています。

ただ、バラに限らずお花は大きさに比例して水分も多く含んでいますから、
ハイブリッド・ティーのような花弁の大きい大輪のバラだと乾燥させるのに
時間がかかります。

ですから私個人の意見ですが、ハイブリッド・ティーのような大輪のバラよりも
少し小ぶりな「フロリバンダ」のような中輪のバラの方がドライフラワーを作りやすいと
思いますよ。

お花が小さい方がドライフラワーにしやすいので、
さらに小さい「ミニチュアローズ」のよな品種でも良いかもしれないですね。

しかしミニチュアローズまで小さくなると、
シリカゲル法ではかえって作業がしにくかったりもするので、
やっぱりフロリバンダぐらいの大きさがベターなんじゃないでしょうか。

花弁がふわっと開くバラがドライフラワーに適している

バラには
 ・カップ咲き
 ・ウエーブ咲き
などと言われる花弁がふわっと開くタイプもあれば、
剣弁高芯咲きとあまりふわっとならずに巻いたように開くタイプもあります。

ドライフラワーにするのであれば、剣弁高芯咲きのように巻いたように開くタイプではなく、
カップ咲きなどのようにふわっと開くタイプの方が適していますよ。

花弁がふわっと開くタイプのバラであれば、
花弁全体が空気に触れやすくなっているので比較的短時間で乾燥させられます。

しかし剣弁高芯咲きのように巻いたように花弁が開くタイプだと、
花弁に空気が触れない部分があるので乾燥させるのに時間がかかるんですね。

乾燥に時間がかかると失敗する可能性も高くなりますから、
比較的短時間で乾燥させられるカップ咲きやウエーブ咲きのバラの方が
ドライフラワー作りに適しているわけです。

ドライフラワーにするタイミングはつぼみが完全に開いた直後

バラをドライフラワーにするタイミングは、
つぼみが完全に開いた直後がベターとされています。

つぼみが開ききっていない状態だと乾燥に時間がかかりますし、
つぼみが完全に開いてからしばらく時間が経った状態だと
ドライフラワーにしても色が悪くなりやすいんですね。

ですから黒くならずにキレイな色を保ったままバラをドライフラワーにするなら、
つぼみが完全に開いた直後が良いわけです。

丹精込めて育てたバラをじっくり愛でる間もなくドライフラワーにするのは
もったいない気もしますが、キレイなドライフラワーを作るならこのタイミングが
ベターですよ。

バラのドライフラワーを作ることが目的なんだったら、
わざわざ一から育てなくてもお花屋さんでつぼみが開く直前のバラを買ってきて、
それを開花させてドライフラワーにしても良いと思います。

ちゃんと管理すればドライフラワーは数年楽しめる

バラのドライフラワー作りは少し手間がかかりますが、
管理の仕方さえ間違えなければ数年間楽しむことができるんですね。

さすがにドライフラワーを空気に触れる状態にしていると半年から1年でダメになって
しまいますが、ハーバリウムのように密閉した容器に入れておくと数年は大丈夫です。

空気に触れる状態であっても、
風通しが良くて湿気の少ない場所に置いておくと長持ちします。

また梅雨など雨の多い時期には、密閉できる容器に乾燥剤とともに
バラのドライフラワーを入れてあげると長く楽しめますよ。

せっかくバラでドライフラワーを作ったんですから、
少しでも長く楽しめるようにしっかりと管理してくださいね。

まとめ

バラでドライフラワーを作る際に黒くなるのを完全に防ぐことは難しく、
黒くなるのを抑えて元の色を多少残すぐらいが限界です。

しかしドライフラワーにした時の色の変わり方も、バラの品種や色、乾燥方法、
乾燥時間などによって違ってきます。

なので多少黒くなったとしても、世界に1つしかないバラのドライフラワーだと思って
愛でるのも良いんじゃないでしょうか。

できるだけ元の色を保ったままバラのドライフラワーを作る方法を紹介しましたが、
お花が腐りさえしなければドライフラワー作りに失敗はありません。

ドライフラワーにした時にどんな色になるかも楽しみにしながら、
いろんな色のバラやお花でドライフラワー作りに挑戦してみてください。

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