こんにちは、今回の記事を書こうと思ったらお腹が空いてきたコマです^^

ガーデニングなどで植物を育てていると、
葉が粉をまぶしたように白くなったことってありませんか?

植物の葉が粉をまぶしたように白くなるのは「うどん粉病」という病気で、
放っておくと植物が枯れる原因になってしまいます。
(うどん粉病からうどんを想像してお腹が空いた・・・)

同じ植物の病気である黒星病と違って、
うどん粉病には特効薬があるので比較的対応はしやすいんですが、
植物を育てる際に大敵となるのは間違いないんですね。

ではどんな病気なのか、どう対応すれば良いのか、
特効薬や予防法などうどん粉病について詳しく見ていきましょう。

うどん粉病ってどんな病気?

うどん粉病はその名の通り、
植物の葉がうどん粉をまぶしたように白くなる病気のことです。

いきなり葉が真っ白になるわけじゃなくて、最初は白い斑点が所々に現れて、
進行するとまさにうどん粉をまぶしたように葉が一面真っ白になっちゃいます。

うどん粉病は主に植物の葉に影響を与える病気ですが、
酷くなると茎や新芽、つぼみ、花にも影響が出てしまいます。

葉がうどん粉病によって一面真っ白になってしまうと、
葉が黄色くなったり縮んだりして枯れてしまったり、
光合成の効率が悪くなって結果的に植物全体が枯れてしまうこともあるんですね。

うどん粉病はカビの一種

うどん粉病はカビの一種で、
植物の葉にカビの糸状菌が付着して繁殖することで発症するんです。

カビの糸状菌は土や落ち葉の中などに普通に存在しますから、
風などで運ばれて植物の葉に付着して繁殖します。

いくら清潔な環境であっても、閉め切った屋内でない限りは、どこかから風で糸状菌が
運ばれてきて育てている植物に付着してしまうことはありますよ。

うどん粉病の原因となるカビは10~35℃で生育できるので、
大体5~11月にかけて発症することがほとんどです。

特に24~32℃がうどん粉病の原因となるカビにとって適温なので、
 ・5~6月
 ・9~11月
が特に注意すべき時期となります。

うどん粉病の適温となる時期は多くの植物の生育期と重なりますから、しっかりと
予防しておかないと植物の生育に必要な栄養をうどん粉病に取られかねないんですね。

うどん粉病はどんな植物にでも発症する可能性がある

植物の種類によって特定の病気にかかりやすかったりかかりにくかったりということが
ありますが、うどん粉病はどんな植物でもかかる可能性があります。

うどん粉病の原因となるカビは12の系統に分かれていて、
それぞれ違う種類の植物に寄生するんですね。

ですからこの植物だとかかりにくいということはうどん粉病には無く、
どんな植物でもうどん粉病の予防が必要ですよ。

ただ植物によってうどん粉病の原因となるカビが違っていたりしますから、1つの植物が
うどん粉病にかかっても、それが別の種類の植物にうつる心配はあまりありません。

なのでガーデニングを何種類もお花を育てていて、
1つのお花にうどん粉病が発症したからといって全てのお花がうどん粉病に
かかるといった可能性は低いです。

植物の中には特にうどん粉病にかかりやすい種類もあり、例えば
 ・バラ
 ・コスモス
 ・スイートピー
 ・キク
 ・サルスベリ
 ・モミジ
などは特にうどん粉病予防が重要となります。

また家庭菜園で野菜や果樹を育てている場合は
 ・キュウリ
 ・トマト
 ・ナス
 ・カボチャ
などウリの仲間だったり
 ・イチゴ
 ・ブドウ
 ・メロン
などはうどん粉病に特にかかりやすくなっています。

育てている植物がうどん粉病にかかった時の対処法

お庭で育てている植物にうどん粉病が発症した場合、そのまま放っていては
枯れるだけですから、当然何らかの対策を施さないといけません。

植物がうどん粉病にかかった場合の対処法として、1つには最低限の処置だけ施して
植物の自然治癒力に期待するといったことがあります。

回復力の強い植物も多いので、うどん粉病の初期段階であれば最低限の処置だけで
植物の自然治癒力に任せる方法も有効なんですね。
(安全性も高い)

もう1つの対処法としては、
うどん粉病の特効薬である薬剤を植物に散布するという方法です。

うどん粉病が初期段階よりもう少し進行すると、
さすがに植物の自然治癒力だけではどうしようもないので、特効薬を使うことになります。

さらにもう1つ、外科手術で病巣を取り除くように、
うどん粉病を発症している葉を切り取ってしまう方法もあります。

自然治癒力でもダメ、特効薬を散布してもうどん粉病の進行が止まらない時に
うどん粉病を発症している葉を切り取って植物全体を守るという最終手段ですね。

うどん粉病初期段階に施す最低限の処置

うどん粉病はカビですから、葉に白い斑点ができ始める初期段階であれば
一般的な防カビ対策でうどん粉病の進行を止めることができます。

さすがにお風呂などの防カビ剤は使えませんが、
 ・重曹
 ・食用酢
を薄めて作った液体がうどん粉病の初期段階には効果があります。

500ccの水に重曹なら1g、食用酢なら30ccを混ぜて作った液体をうどん粉病を
発症した植物全体に散布すればOKです。

重曹や食用酢の抗菌効果によってうどん粉病の原因となるカビの繁殖を抑えて、
あとは植物の自然治癒力でうどん粉病に打ち勝つのを期待するってわけですね。

ただし重曹については液体の濃度が濃いとかえって植物を枯らす恐れがあるので、
水に混ぜる重曹や植物に散布する液体の量には注意してください。

また食用酢は匂いが強いので、
散布する際は風向きを考えて近所迷惑にならないようにしましょう。

竹酢液や木酢液を薄めて散布するのも効果あり

お酢の抗菌効果でうどん粉病の進行を抑えるのであれば、食用酢でなくても
園芸でよく用いられる竹酢液や木酢液を使っても効果が期待できますよ。

竹酢液を水で50倍に薄めたものを植物に散布すると、
うどん粉病に効果を発揮するという研究結果もあるそうです。

また木酢液は200倍に薄めて使うのが一般的ではあるんですが、
竹酢液も木酢液も商品の説明書に従って希釈して使うようにしてくださいね。

商品によって適正な希釈濃度が違いますから、竹酢液でも50倍希釈だと濃度が
濃すぎて植物が枯れたり、薄すぎて抗菌効果が無かったりするかもしれませんよ。

米ぬかや石灰を使う方法も

重曹やお酢以外にも
 ・米ぬか
 ・石灰
を使ってうどん粉病の進行を止める方法もあります。

米ぬかには乳酸菌や酵母菌などの菌が豊富に含まれており、乳酸菌などが
増殖する力を利用してうどん粉病の原因となるカビの増殖を防ぐんですね。

石灰にもお酢と同じように抗菌効果があるので、消石灰を植物に振りかけたり、
石灰が含まれた薬剤を散布することでうどん粉病の進行が止められますよ。

ただし米ぬかを使う場合には、そのまま振りかけても葉に米ぬかが馴染みませんから、
展着剤代わりの砂糖水を葉に塗ってから米ぬかを振りかけましょう。

また消石灰はアルカリ性が強く、素手で直接触ると肌荒れなどの原因と
なってしまいますから、消石灰を使う場合は必ず手袋を付けましょう。
(できれば軍手じゃなくてゴム手袋)

さらに石灰を大量に撒くと土壌がアルカリ性に傾き、
植物そのものの生育に影響が出る恐れもあるので、
うどん粉病対策では消石灰ではなく石灰を含む薬剤を使う方が安全ですね。

雑草のスギナがうどん粉病対策に!?

ガーデニングをしているとうどん粉病などの病気への対応も重要ですが、
雑草との戦いも重要なんですよね。

ところがその雑草の中でも特に厄介な「スギナ」が、うどん粉病対策として使えます。

スギナには強い抗菌効果があり、スギナを煮だした液体を植物にかけることで
初期段階のうどん粉病であれば進行を止められるんですね。

作り方は簡単で、お庭などで刈り取ったスギナを1週間ほど天日干しで乾燥させて、
5~7gの乾燥させたスギナを1Lの水で煮だします。

スギナの煮汁が冷めたら展着剤代わりとなる石鹸5gを溶かして、
布巾など粗目の布で濾して、そのまま植物に散布すればOKです。

石鹸を少し混ぜているものの、材料は乾燥させたスギナと水だけですから
植物や土壌、植物に集まる生物にも影響はありませんよ。

ガーデニングをしている人にとってはスギナは厄介者ですが、
意外なところで役に立つものですね。

植物の自然治癒力で対応できない場合はうどん粉病の特効薬を散布

うどん粉病の初期段階であれば、先に紹介したような対処法だけを施して後は
植物の自然治癒力に任せておいても打ち勝ってくれる可能性があります。

しかし初期段階よりもうどん粉病が進行してしまっていると、
簡単な処置と自然治癒力だけでは打ち勝てないので、
うどん粉病の特効薬を散布しないといけません。

黒星病のように中には特効薬となるものが無い植物の病気もありますが、
幸いうどんこ病には特効薬があります。

以前は「ミラネシン」という抗生物質がうどん粉病に非常に効果がある特効薬として
使われていましたが、残念ながら現在ではミラネシンは市販されていません。

現在市販されている植物用の薬剤でうどん粉病に高い効果があるとされているのは
「トリフミン」ですね。

トリフミンは農業で使うことも多いですから、ホームセンターや園芸店でも
販売されていますし、通販サイトでも買うことができますよ。
(100g1,500円前後)

トリフミン以外にも
 ・サルバトーレME
 ・バイコラール
 ・バイトレン
 ・カリグリーン
などもうどん粉病に効果があります。

ただトリフミンはうどん粉病の治療と予防の両方に効果がありますが、
それ以外はどちらかと言うとうどん粉病の予防に使われることが多いみたいですね。

あのCMソングで有名な薬剤もうどん粉病に有効

30代以上の人なら
 「黒いシミの黒星病、白いカビのうどん粉病、かっぱん病は葉を枯らすのです♪」
というCMソングを一度ぐらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

これはフマキラーの「カダン」という植物用薬剤のCMソングなんですが、このカダンは
現在でも販売されていてCMソングの通りにうどん粉病の特効薬にもなっています。

現在は
 ・花木用のカダンD
 ・野菜用のカダンVⅡ
 ・バラ用のカダンアタックワンAL
 ・花木、野菜どちらにも使えるカダンプラスDX
 ・化学薬品を使っていないカダンセーフ
など植物ごとに色々な種類のカダンが販売されています。

先のトリフミンなどは水に溶かしたり希釈したりしないといけませんが、
カダンであればそのまま散布できるので手軽ですよ。

ただ1000mlで1,000円前後しますから、
手軽な反面トリフミンなどの薬剤に比べるとちょっと割高にはなりますね。

フマキラー以外にも
 ・アース製薬
 ・住友化学園芸
 ・ハイポネックス
などにもうどん粉病の特効薬となる薬剤があります。

うどん粉病を発症した葉を切り取って植物全体を守る

特効薬となる薬剤を散布してもうどん粉病の進行が止まらないようなら、
白くなってしまった葉を切り落とすのもうどん粉病対策としては有効ですよ。

葉1枚とは言え丹精込めて育てた植物の一部を切り落とすのは忍びないですが、
そのまま放っておくと他の葉や茎にもうどん粉病がうつるかもしれません。

もし新芽やつぼみでうどん粉病が発症すると、
植物自体が枯れてしまう可能性もありますから、
うどん粉病を発症してしまった葉は思い切って切り落としてしまいましょう。

うどん粉病の原因となるカビは植物の表面で繁殖するだけで、
植物の中にまでは入ってきませんから、うどん粉病を発症した葉を
切り取ってしまえば植物全体にうどん粉病が広がる恐れは無いんですね。

ただしうどん粉病を発症した葉を触った手で他の葉や茎を触ると、
カビの糸状菌を健康な葉や茎にうつしてしまうことになるので、
うどん粉病を発症した葉を切り落とす際は注意してください。

またうどん粉病を発症した葉を切り取ったハサミで、
他の葉や茎を切るとこれまたカビの糸状菌をうつすことになるので、
うどん粉病を発症した葉を切り取ったハサミは消毒しておきましょう。

うどん粉病を予防するには

これからガーデニングなどで植物を育て始める場合には、
育てる植物がうどん粉病にかからないようにしたいですよね。

また1度うどん粉病にかかったものの対策を施して植物が復活した場合は、
2度植物がうどん粉病にかからないようにしたいです。

そこで育てている植物がうどん粉病にかからないように予防する方法を
いくつか紹介しましょう。

まずうどん粉病の原因となるカビの糸状菌は水はけの悪い土を好みますから、
植物を育てる場合にはできるだけ水はけの良い土を使うのがうどん粉病予防には
効果的です。
(水はけの良い土だと生育が悪くなる植物もあるので注意)

それから通気が悪く蒸れる場所でもカビの糸状菌が繁殖するので、
複数の植物を植える場合には株同士を近付けすぎないことも大切ですよ。

苗の段階では十分に間隔が開いていても、植物が成長すると間隔が狭すぎることに
なるかもしれないので、植える時はスカスカでも十分すぎるぐらい間隔を開けましょう。

さらに植物が成長すると葉が密集して通気が悪くなることもあるので、
生育とのバランスを取りながら余分な葉は間引くと良いですね。

うどん粉病は乾燥しすぎもダメ

カビはジメジメしたところに発生するというイメージが強いので、
一般的なカビ予防としては乾燥が有効だったりします。

確かにお風呂場などのカビ予防には乾燥が有効なんですが、
うどん粉病に関しては乾燥しすぎてもダメなんです。

実はうどん粉病の原因となるカビは乾燥にも強く、
植物が乾燥しすぎることでうどん粉病にかかってしまう危険性が高くなってしまいます。

だからと言ってジメジメしててもダメですから、
うどん粉病を予防するには適度な湿度と適度な乾燥が必要なんですね。

別に特別なことをしなくても、植物ごとに適した量の水を欠かさずにかけてあげるだけで
乾燥しすぎるのを防ぐことができます。

また植物の足元に藁やバークチップなどを敷いておくと水分が過度に蒸発せず、
土が乾燥するのを防げるとともに適度な湿度に保てますよ。

ちなみに植物に足元に藁などを敷くことは、雑草の繁殖を抑える効果も期待できるので、
一石二鳥にも三鳥にもなりますね。

肥料の量にも注意

植物を大きく丈夫に育てるには肥料は欠かせませんが、
うどん粉病の予防には肥料のやり方にも注意が必要なんです。

植物の成長には様々な栄養素が必要ですが、中でも
 ・窒素
 ・リン酸
 ・カリウム
は植物の三大栄養素と言われるほど重要なもので、
ほとんどの化学肥料にはこの3つの栄養素が含まれています。

中でも窒素は植物にとって成長促進剤とも言える栄養素なんですが、
うどん粉病の原因となるカビにとっても好物なんですね。

ですから化学肥料を植物に与えすぎると、
窒素が過剰となってうどん粉病の原因となるカビを繁殖させてしまいます。

それならと化学肥料をあまり与えないと、今度はカリウムが不足して植物が弱り、
うどん粉病にかかりやすくなります。

肥料を与えすぎると窒素過剰でカビが増える原因となり、
肥料を与えすぎないとカリウム不足で植物が弱って病気になりやすくなるわけです。

なので肥料は多すぎても少なすぎてもダメで、
必要な時に必要なだけ与えることがうどん粉病を予防することに繋がりますよ。

まとめ

うどん粉病はどんな植物に発生する可能性がある病気です。

ですから育てている植物がうどん粉病にかからないように予防することも重要ですが、
万が一うどん粉病にかかってしまった場合の対処法を知っておくことも重要です。

うどん粉病は植物の表面にカビが繁殖する病気で、植物の内側にまで影響が
及ぶものではないので、早期に対処すれば植物が枯れることはありません。

幸いうどん粉病には特効薬となる薬剤もありますから、育てている植物がうどん粉病に
かかったらのんびり構えずに素早く対処することで植物を守ることができます。

素早く対処するには早期にうどん粉病を発見することが大切で、
早期にうどん粉病を発見するには植物を毎日観察して変わったところが無いか
チェックすることが大切ですよ。

愛情を持って植物を育てていれば自ずと毎日観察することになりますから、
うどん粉病などの病気から守るためにも植物は愛情を持って育ててあげてくださいね。